読者のYouTubeチャンネル
スマホを使いこなすシニア世代が増えていますが、読者の中にはユーチューバーとしてがんばっていらっしゃる方もいます。
東日本大震災の直後、岩沼の避難所でアメリカの兵隊さんしか見かけない頃から尺八を吹いていた大橋庸晃さん。位牌を手にしながら泣いて聴いている高齢の女性を見て、「俺の尺八が上手で泣いているんじゃねぇ、流されて何もなくなったけど、励ましに来てくれる人がいることに泣いているんだ。頑張って励まそう」と決心。震災後は被災三県を車で周りながら、自然とユーチューブにもアップするようになったそうです。
急に「ユーチューブをやりたい」と、82歳になった時に目ざめたのは坂部宏子さん。知人の若い女性と食事をしながら、芸能人とかがやっているユーチューブってどんなんだろうねと言ったら、「スマホで撮って出来ます。やりましょう!」と言ってもらい、次の日にスマホを買いに行ったとか。それまで、ユーチューブは見たこともなかったそうです。コミセンなど4カ所で歌のサークルを主催していたものの、コロナで参加者が4分の1に。「来られなくなった皆さんに、ユーチューブで元気を届けたい。得意なことで、みんなを元気にしていきたい」と張り切っていました。
大橋庸晃さん
2015年にスタート。アップした動画は300本以上。トータルの視聴回数は堂々の約38万回。緑色のカーテン前で録画を行い、背景を花畑に差し替えるといったプロ並みの映像加工もお手の物。和尚が読経の代わりに吹いた尺八の古典『手向(たむけ)』は、ぜひ見ていただきたい! 呼吸法の解説動画も有り。
チャンネル名 「大橋庸晃」
坂部宏子さん
毎回12曲ほどの歌を収録して、月2回のペースでユーチューブにアップ。チャンネルは2つあり、1つはラジオ歌謡や昭和の歌謡曲、唱歌などをアップ。もう1つには、讃美歌をアップ。天まで届きそうな美しい坂部さんのソプラノの声、語りかけるような冒頭のあいさつも見どころ。
チャンネル名 『歌の楽しみ」『讃美の喜び』