お便り/12月号の未掲載分

世代間交流でも一役 カナダのハロウィンパーティー

ジミー 狩野(牧男)  84歳 カナダ・トロント

盛大に行われたモミジ・レジデンス恒例のハロウィン仮装パーティーは、地元公立中学校の生徒たちと一緒に楽しいひと時を過ごしました。参加者の一部と私たち夫婦の仮装姿をご覧ください。13〜4歳から100歳までの年齢差を忘れて大変楽しい時間でした。時折この学校から生徒たちがモミジを訪問するのでみんな顔馴染みです。

トロントのお酒事情

ジミー 狩野(牧男)  84歳 カナダ・トロント

 トロントのお酒事情は摩訶不思議だ。 「個人で自家製のビールやワインを造ってもよいが、それを外で飲んではダメ。売ってもダメ。」と、こんな法律があるのだ。 当時、日本からトロントにやって来て一番困ったことはお酒が簡単に買えず、しかも自由に飲めなかったことだ。 今でこそオンタリオ州ではある程度不自由なく飲めるようになったが、昔は大変だった。 カナダは各州ごとに異なる法律がある。 オンタリオ州の場合、トロントはピューリタン(清教徒)の宗教的な影響を強く受けていた。そのためか現在も酒類の販売などはオンタリオ州政府(LCBO=オンタリオ州アルコール管理局)が厳しく管理している。 当時、酒類の販売は、平日午前10時から午後6時まで、週末土曜日、日曜日と祝日はお休みで買うこともできず、飲むことさえタブー視されていた。 しかも、自分の家の玄関先だろうが裏庭だろうが公衆の目のつくところでは自由にお酒は飲めなかった。 とくに、路上では買ったお酒を家に持って帰る際、そのお酒を袋に入れて隠さなければ法律違反となる。公園の中では現在も禁酒だ。 ちなみに、もしアルコール類の瓶やビール瓶を剥き出しのまま、車の中に置いていただけでも飲酒運転と見なされる。 (日本のようにお花見しながら一杯などとはご法度のお国柄、酔って駅のベンチにゴロリになると即座にポリスに連行される。) しかも、週末や祝日はホテルのバーと言わず、街中のターバン(日本の居酒屋の感じ)でも酒はまったく飲めなかった。 当時のトロントは、週末や祝日になると街中どこでもお酒はまったく飲めなくなるし、第一にお酒が買えなくなるのだ。 そのせいか、当時は日本人旅行者だってトロントを敬遠したはずだ。
 ところで、アメリカの禁酒法時代(1922 〜 1933)アメリカでは酒が造れず、国境を越えてカナダ側でビールやウイスキーを造りアメリカへ密輸していたそうだ。 現在カナダの代表的なウイスキー「カナディアン・クラブやクラウン・ロイヤル」はその名残だ。 1970年頃から、トロントには日本人移住者や日系企業の駐在員が急に増えつつあった。 当時トロントにはたった一軒の日本レストラン「みち」というのがあった。 酒類をお店で出すことがどうしても許可されず、隠れてビールと日本酒を出していた。 メニューには日本語で小さく、日本酒だったら「米」、ビールだったら「麦」の文字が印刷されており、それを大きい急須で持って来てくれた。飲むのは湯呑みだった。 しかも、周りを気にしながら、そしてビクビクしながら当局に検挙されるのも覚悟の上で隠して飲んでいた。 今では懐かしい思い出だ。 (了)

シニアライフ17条の憲法(下)

菅野清一 75歳 太白区柳生

第12条 「キョウヨウ」と「キョウイク」を大切に
「今日用がある」「今日行く所がある」ことは若さを保つ秘訣 四季のある日本 春・夏・秋・冬 季節の変化を楽しもう

第13条 念には念を入れよ
度忘れ 勘違い 物忘れが多くなってくる年齢 日々「念入れしぐさ」で事故防止を

第14条 調理に親しむ
調理は「段取り力」 進んでチャレンジすべし 腹の空いたときがチャンス 率先炊飯で

第15条 土に親しむ 自然と遊ぶ
アグリカルチャーは「脳作業」 育てる喜び 育てる工夫 楽農で植物から生命カ・元気をもらう

第16条 カクモンノススメ
「汗をカク」「文字をカク」「恥もカク」そして「夢をエガク」 ときにはやむなく「義理もカク」 恐れず惜しまず努力して人生の肥やしにしよう

第17条 たまには自分にご褒美を
ときどき諸国を漫遊したりプチ贅沢をしたりで たまには「自分へのご褒美」で 生活にメリハリを…

二度と来ない今日という一日は、アッという間に過ぎていきます。 暑かろうと、寒かろうと、コロナ禍であろうと、時の経過は平等です。日々健やかに、いきいきと紡いでいきたいものです。

(シニアライフ17条の憲法2023年版)

お家でできる心と身体の健康を保つポイント

児玉 悟 76歳 青葉区五橋

【あ】 歩く
天気の良い日は人ごみを避けて近所を散歩

【か】 かがむ
足の筋力を衰えさせないために、スクワットや椅子への立ち座り

【さ】 支える
転倒に注意しながら、いろいろなポーズで静止バランス感覚を鍛える

【た】 立つ
座りっぱなしにならないよう、立って家事などをする

【な】 何でも食べる
バランスのよい食事をとって免疫力をつける

【は】 (息を)吐く
鼻から吸い、口から長く吐く腹式呼吸でリラックス

【ま】 丸める・回す
筋肉を伸ばすストレッチ、関節を回して体をほぐす

【や】 休む
疲れている時、体調の悪い時は無理をしない

【ら】 ラジオ体操
まんべんなく体を動かすには最適

【わ】 笑う
1日1回は笑顔になれることを探してみて

(日本ストレスマネジメント学会)から

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